LPIC-1 - 101試験 - 102:Linuxのインストールとパッケージ管理 - 102.1 ハードディスクのレイアウト設計

Last Update : September 18 2014 21:34:23

     

a.Linux のパーティション

ハードディスクはパーティションという領域に分割して、利用することができます。Linuxを利用するためには、最低限2つのパーティションが必要になります。

  • ルートパーティション
  • スワップパーティション

パーティションに分割して利用することで以下のようなメリットがあります。

  • ディスクに障害が発生した場合に、影響を小さくできる。
  • 障害発生時にスムーズな復旧作業ができる。
  • 柔軟なシステム管理ができる。

また、メンテナンスをしやすくするためには、上記のパーティション以外に下のようにパーティションを分ける方がよいでしょう。

  • /boot
    ブートストラッププロセス中に使用されたファイルと共に、オペレーティングシステムカーネル (システムが Red Hat Enterprise Linux をブートできるようにする) が含まれています。
  • /home
    ユーザーごとのデータが保管されます。システムのアップグレードや再インストール時に環境設定を引き継ぐことができます。
  • /usr
    プログラムやライブラリなどがおかれます。
  • /var
    多くのアプリケーション用のコンテンツを収納します。 また、ダウンロードされた更新パッケージの一時的な保存にも使用されます。
    また、各種ログファイルやメールスプールなど更新頻度の高いファイルがおかれます。


b. パーティションのレイアウト設計

ディスクをパーティションに分割して利用するには、以下の点を考慮する必要があります。

  • システムの用途
  • ハードウェア構成
  • ディスクの容量
  • バックアップ方法
※スワップ領域のサイズは物理メモリの1~2倍程度のサイズを割り当てます。


c. LVMの基本的機能

LVM(論理ボリューム管理:LogicalVolumeManagement)とは、物理ボリュームのパーティション上にそのままファイルシステムを作成せず、単体又は複数の物理ボリュームをまとめて扱い、ボリュームグループという仮想ディスクを作成し、その上に仮想的なパーティションを作成してボリューム管理する手法です。
メリットはディスクの追加や論理ボリュームの拡張といった作業を、システムを止めずに実行できます。また、複数のディスクをひとつにまとめることで、アプリケーションからは1台の巨大ディスクとして利用できます。とりわけスケーラビリティや高可用性が求められるミッションクリティカル環境では、こうしたLVMの能力はとても有効です。

スナップショット

LVMにはスナップショットと呼ばれる機能が備えられています。これは、論理ボリュームのデータをスナップショットとして取得した時点で、読み取り専用の別の論理ボリュームとしてコピーしておく機能です。スナップショットは論理ボリューム上のすべてのデータのコピーを行うのではなく、元データへのリンク情報のみを作成するため、非常に高速に動作します。スナップショットの取得後に、元データが更新された場合、更新される前のデータをスナップショット領域に保存します。そのため、通常は元データの領域よりも少ない領域(一般的には10%~20%程度)があればスナップショットとして利用できます。 さらに、スナップショットに対しては読み込みしかできないため、データが更新されるといった危険がありません。このため、ファイルシステムのバックアップを取得する際に、まずスナップショットを取得して、バックアップ操作はスナップショットに対して行うことで、バックアップ実行中のデータ更新も発生しなくなるため、バックアップデータの一貫性が保たれます。このようにスナップショット機能はファイルシステムのバックアップを取得する目的に非常に合致します。

  • 論理ボリュームのある時点のデータのコピー
  • ただし実体は元データへのリンクなのでデータ量は少ない
  • 元データが更新された場合のみ更新前のデータをスナップショット領域に保存する
  • ファイルシステムのバックアップの用途に便利


z. 出題範囲概要

●説明 Linuxシステムにおけるディスクパーティションの構成を設計する。
●主要な知識範囲
ファイルシステムおよびスワップスペースを別々のディスクやパーティションに割り当てる
システムを適切に使用できるように設計を調整する
ブートに当たって、/bootパーティションがハードウェアアーキテクチャの要件を満たしていることを確認する
LVMの基本的機能
●重要なファイル、用語、ユーティリティ
/ (root)ファイルシステム, /varファイルシステム, /homeファイルシステム, スワップスペース, マウントポイント, パーティション,


  [ 例題 ] 
  1. 101:102.1 問01  ハードディスクのレイアウト
  2. 101:102.1 問02  ディレクトリ
  3. 101:102.1 問03  ユーザのデータが格納されるディレクトリ
  4. 101:102.1 問04  インストール
  5. 101:102.1 問05  パーティションに分割
  6. 101:102.1 問06  スワップ領域の容量


     

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