LPIC-1 - 101試験 - 104:デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準 - 104.2 ファイルシステムの整合性を保持する

Last Update : September 18 2014 21:34:21

     

a. ディスクの利用状況の確認

1.ファイルシステムの使用状況を表示する [ df ]

ファイルシステムの使用状況を確認するには、 df コマンドを使用します。-h (human-readable)オプションを付け加えると、わかりやすい数値で表示されます。

$ df -h
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/hda6 1004M 99M 855M 11% / /dev/hda1 46M 9.2M 35M 22% /boot /dev/hda7 7.4G 71M 6.9G 1% /home none 125M 0 125M 0% /dev/shm /dev/hda2 8.2G 2.5G 5.4G 32% /usr /dev/hda3 8.2G 112M 7.7G 2% /var

● df コマンド構文
  df [オプション]

● df コマンドオプション
 -a 0ブロックのファイルシステムも含めて、全て表示する
 -h 直感的にわかりやすい数値で表示する
 -i i-node 情報を表示する
 -k KB単位で表示する
 -m MB単位で表示する
 -t 表示させるファイルシステムのタイプを指定する(例:df -t ext3)


2.指定ディレクトリ内のディスク使用状況を表示する [ du ]

指定ディレクトリ以下のディスク使用状況を確認するには、 du コマンドを使用します。指定オプションには、df と同様のオプションが使用できます。

# du -h /var/log
4.0K /var/log/canna
316K /var/log/squid
864K /var/log

● du コマンド構文
  du [オプション] [ディレクトリ]

● du コマンドオプション
 -a ディレクトリだけでなくすべてのファイルについて表示します
 -b バイト単位で表示します
 -c すべてのファイルの総計を表示します
 -h サイズの表記にK、M、Gなどを用いて表示します
 -k キロ・バイト単位で表示します
 -m メガ・バイト単位で表示します
 -l ハード・リンクも集計に含めて表示します
 -r 読み取り不可のファイルやディレクトリが存在した場合にはメッセージを表示します
 -s 総計のみを表示します
 -x 異なるファイルシステムは集計から外します
 -D シンボリック・リンクをたどります
 -S 各サブディレクトリを別々に計算します


b. ファイルシステムのチェック

1.fsck コマンド

ファイル・システムの検査と修復を行うには、 fsck コマンドを使います。ただし、修復は完全ではないのでファイルを破壊してしまう可能性もあります。エラーが発生した場合は、できる限りバックアップを行った上で修復することをお勧めします。

fsckコマンドは、メタデータ部分を調査し、すべてのメタデータ部分において、不整合がないかどうかをチェックします。ext2ファイルシステムは、メタデータ部分がやや冗長な構成になっているため、多少の不整合であれば、自動的に修復できます(しかし壊れたデータは復活できることはなく、単純にlost+foundディレクトリ内に移動されるだけです)。
fsckコマンドの問題点は、メタデータ部分の調査に非常に時間がかかることです。数十GBのハードディスクの場合、fsckコマンドを実行すると、数十分かかる場合があります。

● fsck コマンド構文
  fsck [オプション] デバイス

● fsck コマンドオプション
 -s 複数のファイルシステムに対し、順を追って順々に処理する
 -t tstype ファイルシステムを指定する
 -A /etc/fstabに記述されているすべてのファイルシステムの検査と修復を行う
 -N 実際には実行せず、実行内容だけを表示する
 -R ルート・ファイルシステム以外の全てのファイルシステムの検査と修復を行う
 -T 起動時にタイトルを表示しない
 -V fsckから起動されるコマンドなどの詳細な情報を表示する

● /dev/sdb1 のファイルシステムを検査する
# fsck -N /dev/sdb1

fsck は、実際には Linux で利用できるさまざまなファイルシステムチェッカー (fsck.fstype) への単なるフロントエンドにすぎない。ファイルシステム固有のチェッカーは、 /sbin, /sbin/fs.d, /sbin/fs, /etc/fs, /etc,環境変数 PATH 内のディレクトリの順にサーチされる。

●ファイルシステムチェッカーの種類

fsck.cramfs、fsck.ext3、fsck.ext4dev、fsck.msdos、fsck.reiserfs、 fsck.ext2、fsck.ext4、fsck.minix、fsck.nfs、fsck.vfat
※直接上記コマンドを指定して実行することも可能。


2. e2fsck コマンド

ext2/ext3 ファイル・システムの検査と修復を行には、 e2fsck コマンドを使います。ext3 ファイルシステムは通常の e2fsck 処理を行う前に、まずジャーナルをファイルシステムに適用します。 ジャーナルを適用した後、ファイルシステムは通常 clean であるとマークされます。 よって、ext3 ファイルシステムに対しては、 e2fsck は通常ジャーナルを実行して終了するだけになります (ただしスーパーブロックに、 より詳細なチェックを要求する内容が記述されている場合は別)。

● e2fsck コマンド構文
  e2fsck [オプション] デバイス

● e2fsck コマンドオプション
 -c 不良ブロックをチェックし、見つかった場合には見つかったものを不良ブロックinodeに加える
 -f ファイルシステムがクリーンであっても強制的にチェックする
 -p 問題がある場合、自動的に修復する
 -v 状況を詳細に表示する
 -y 問い合わせが行われた場合、自動的に「YES」とする
 -n 問い合わせが行われた場合、自動的に「NO」とする
 -b ブロック 指定したスーパーブロックのバックアップを使って復元する

● /dev/sdb1 のファイルシステムを検査する
# e2fsck -cfpv /dev/sdb1 


c. ファイルシステムの管理

1. tune2fs コマンド

ext2/ext3のさまざまなパラメータを設定します。
ext2ファイルシステムをext3ファイルシステムに変更します。

● tune2fs コマンド構文
  tune2fs [オプション] デバイス

● tune2fs コマンドオプション
 -c 回数 ファイルシステムチェックが行われるまでの最大マウント回数を指定する(0ならチェックしない)
 -C 回数 現在のマウント回数を設定する
 -i 間隔 ファイルシステムチェックの間隔を指定する(0ならチェックしない)
※ 60:60日、2m:2ヶ月、8w:8週間
 -j ext2からext3ファイルシステムへ変換する
 -m 領域% rootユーザ用予約領域のサイズを変更する(%単位で指定)
 -l スーパーブロックの内容を表示する
 -L ラベル ファイルシステムのボリュームラベルを設定する

マウント回数60回を超えたら、ファイルシステムチェックを実行する設定に変更

# tune2fs -c 60 /dev/sdb2 


2. debugfs コマンド

ファイルシステムのデバックを対話的に行うことができます

● debugfs コマンド構文
  debugfs [オプション] デバイス

● debugfs コマンドオプション
 -w ファイルシステムを読み書き可能モードで開く(デフォルトはリードオンリー)
 -s ブロック 指定したブロックをスーパーブロックとして利用する

● debugfs 対話型プロンプトでのサブコマンド
 cat ファイル名iノードの内容を表示する
 cd ディレクトリ別のディレクトリへ移動する
 chroot ディレクトリルートディレクトリを変更する
 closeファイルシステムを閉じる
 dump ファイル1 ファイル2ファイル1の内容をファイル2として保存する
 freeiファイルのiノードを消去する
 lsファイルの一覧を表示する
 mkdir ディレクトリディレクトリを作成する
 open デバイス名ファイルシステムを開く
 pwdカレントディレクトリを表示する
 rm ファイル名ファイルを削除する
 rmdir ディレクトリディレクトリを削除する
 stat ファイル名iノードの内容を表示する
 quit終了する

●debugfsを起動する
# debugfs /dev/sda1
debugfs 1.41.12 (17-May-2010) debugfs: debugfs: pwd [pwd] INODE: 2 PATH: / [root] INODE: 2 PATH: / debugfs:


3. dumpe2fs コマンド

スーパーブロックの内容やバックアップスーパーブロックのブロック番号を確認するにはdumpe2fsコマンドを使用する

● dumpe2fs コマンド構文
  dumpe2fs [オプション] デバイス


z. 出題範囲概要

●主要な知識範囲
ファイルシステムの整合性を確認する
空きスペースおよびinodeを監視する
単純なファイルシステムの問題を修復する
●重要なファイル、用語、ユーティリティ
du, df, fsck, e2fsck, mke2fs, debugfs, dumpe2fs, tune2fs, xfsツール(xfs_metadumpおよびxfs_infoなど)
xfs_admin xfs_check xfs_db xfs_freeze xfs_growfs xfs_io xfs_mdrestore xfs_mkfile xfs_quota xfs_rtcp xfs_bmap xfs_copy xfs_estimate xfs_fsr xfs_info xfs_logprint xfs_metadump xfs_ncheck xfs_repair


  [ 例題 ] 
  1. 101:104.2 問02  inodeの説明
  2. 101:104.2 問03  Ext2をExt3に変換
  3. 101:104.2 問04  iノード
  4. 101:104.2 問05  ファイルシステムの使用状況
  5. 101:104.2 問06  ext3ファイルのチェック
  6. 101:104.2 問07  ext3修復コマンド


     

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