LPIC-2 - 201試験 - 203:ファイルシステムとデバイス - 203.3 ファイルシステムを作成してオプションを構成する

Last Update : September 18 2014 21:34:18

     

a. オートマウントの設定

autofs はフロッピーディスクや CD-ROM・NFSファイルシステム にリクエストがあったときに mount し、 一定時間で umount してくれるシステムで、 mount 状況を気にせずにファイルを使用できます。 デフォルトでは一般ユーザはリードオンリーになっています。
autofs で mount された device は、 しばらく access が無いと自動的に unmount されます。
autofs を使用するには、 autofs のパッケージをインストールしておきます。 root 権限で autofs デーモンを起動させます。

# /etc/init.d/autofs start

オートマウントの設定には、 /etc/auto.master, マップファイル(/etc/auto.misc等) を編集し設定します。オプション値は /etc/sysconfig/autofs に記述されています。


1. /etc/auto.master

/etc/auto.master にはマウントポイントと、そのマウントポイントのマウント方法を指定するファイル(/etc/auto.misc など)を記述します。

書式:[マウントベース] - [マップファイル] - [オプション]

左から順に、

  1. マウントベース
    ファイルシステムのマウント先となるディレクトリを指定します。
  2. マップファイル
    マウントポイントにつくるディレクトリ(keyと記述されている)と、マウントオプションそれにマウントするデバイスを記述します。
  3. オプション
    automountデーモンに渡すオプション
/misc /etc/auto.misc --timeout 60

/misc のディレクトリの下にマップファイル「/etc/auto.misc」で定義したファイルを自動マウントさせる。オプションとして、timeoutを60秒とする。(60秒間アクセスが無かったら、自動的にumountする)

※/etc/auto.masterを編集するとautofsデーモンを再起動します。マップファイルの編集では、再起動は必要ありません。

# /etc/rc.d/init.d/autofs reload


2. マップファイル

マウントポイントにつくるディレクトリ(keyと記述されている)と、マウントオプションそれにマウントするデバイスを記述します。 通常のmountに使う/etc/fstabとほぼ、同じと考えて良いでしょう。/etc/auto.confがautofsのインストールと同時にインストールされますからこれを参考にします。

書式:[ディレクトリ名] - [マウントオプション] - [デバイスファイル名]

左から順に、

  1. ディレクトリ名
    マウントベースの下に作成されるディレクトリを指定します。
  2. マウントオプション
    マウント時に指定するオプションを記述します。
  3. デバイスファイル名
    「:」で区切ってデバイスファイル名を記述します。
cdrom -fstype=iso9660,ro :/dev/cdrom

マウントペースが/miscの場合、その下にcdromディレクトリができ、デバイス/dev/cdromがiso9660で読み取り専用でマウントされます。


b. ISO9660

CD-ROMにおける代表的なファイルシステムと言えば、ISO9660です。このファイルシステムでCD-ROMを作成しておくと多くのOS上で読み出すことができます。ISO 9660はCD-ROMの基本です。

「ISO9660」には3段階のレベルがあり、それぞれに制約が違います。
CD書き込みソフトによっては、「ISO9660」とだけ記載されているものがありますが、一般に「ISO9660」といえば「ISO9660 LEVEL1」のことを指します。

CD-ROMの拡張論理フォーマットを規定した国際標準仕様で、Windows以外のOS(例えば、DOSやMacOS、UNIXなど)でも読み出せるように記録されたファイルシステムです。
このファイルシステムで保存するには、あらかじめ次の制限に沿った形式で、書き込むファイルを準備する必要があります。

特徴

  • 書き込むファイル名やフォルダの名称 : 大文字の英数字及び 「_」(アンダーバー、または下線記号と呼びます)のみを用いて、最大8文字まで使用可能
  • 書き込むファイルの拡張子 : 最大3文字までの英数字及び 「_」のみ使用可能
  • 書き込むフォルダの階層制限 : 最大8階層まで

この制限(8.3形式)に沿って、保存したいファイルを準備しないと、CDに書き込む際にエラーメッセージが表示されて書き込むことができません。

階層は、基(もと)になる部分を1として数えます。
下の図では、8階層にあたる階層の7段目(Kaisou_7)までを赤い点線で囲ってあります。
ISO9660 LEVEL1では、記録できるのは8階層までと制限があります。図のように7階層目(Kaisou_7)にファイルがあると、そのファイルが8階層と数えられるため、階層の8段目(Kaisou_8)以降にあるフォルダやファイルを保存することができません。

1.ISO9660ファイルシステムの作成

iso9660ファイルシステムを作成するには、mkisofs コマンドを使います。

● mkisofs コマンド構文
  mkisofs [オプション] 作成ディレクトリ名 作成元ディレクトリ名

● mkisofs オプション
 -a 「#」や「~」がファイル名に含まれている場合
 -A [ID] アプリケーションIDを定義する
 -b [FILE名] ブートイメージのパスとファイル名を指定する
 -c [FILE名] ブートカタログのパスとファイル名を指定する
 -f シンボリックリンク先をたどる
 -l 32文字までのファイル名を使用可能にする(ISO9660 レベル2)
 -J Jolietファイルフォーマットを使用可能にする
 -L ピリオドで始まるファイル名を使用可能にする
 -P [ID] 作成時にID番号を定義する
 -p [ID] 主にメールアドレスや電話番号を定義する
 -r RockRidgeファイルフォーマットを使用可能にする
 -T RockRidgeに互換性がないシステムで正しいファイル名を維持する。TRANS.TBLファイルを作成する
 -V [ラベル] CDのボリュームラベルを定義する
 -x [PATH] 指定するパスを対象から外す
 -o ISO9660/UDFイメージファイルを指定
 -udf UDFイメージを作成

ちなみにRockRidgeは、UNIX系OS独自のファイルシステムにおける仕様(ファイル名の 大文字小文字の判別、シンボリックリンク、uid、gid、パーミッション等)を記録可能な フォーマット。ロングファイルネームに対応するようISO9660を拡張している。 Rock Ridge Extension(拡張)はISO9660形式を拡張し,(1)8文字+3文字を超える長いファイル名,(2)シンボリックリンク,(3)所有者情報(UNIXのパーミッション)などを扱えるようにしたものです。Linuxを含め、多くのUNIX系OSで対応しているCD-Rフォーマットです。 JolietはMicrosoft系OS対応フォーマット。

2.CD/DVDの作成

LinuxでCD-RやDVD-Rへ書き込みを行うには、

  1. 書き込むデータからイメージファイルを作成する
  2. 作成したイメージファイルをCD-RやDVD-Rに書き込む

イメージファイルをCD-RやDVD-Rに書き込むコマンドは、cdrecord コマンドです。

● cdrecord コマンド構文
  cdrecord [オプション] dev=デバイス [トラック...| CDイメージ]

● cdrecord オプション
 -audio 音楽CD を作成します。
 -data データCD を作成します。
 -dummy 実際の書き込みは行わずテストを行います。
 -eject 書き込み完了後、メディアを自動的にイジェクトします。
 -v 処理の詳細を表示します。
 blank= CD-RW を空 (blank) にして終了します。または、書き込む前に CD-RW を空にします。空にする方法には、all(ディスクを完全に空にする)、fast(最小限の手間でディスクを空にする。indexのみフォーマットする)などがあります。
 dev= CD-R/RW ドライブのデバイス名またはデバイス番号(アドレス)を指定します。
 driveropts=burnproof Burn-Proofをサポートしたドライブに指定可能です。
Burn-Proofとは、バッファーアンダーランによるCD-Rへの書き込み失敗を防止する技術。BURN-Proof対応CD-Rドライブでは、バッファーアンダーランを予測して書き込みを一時的に停止し、バッファー内のデータが十分な量になってから書き込みを再開できる。
 speed= CD-R/RW ドライブが対応している書き込み速度を指定します。

/homeディレクトリのデータをCD-Rにバックアップするには、

$ mkisofs -r -J -o homedata.iso /home

作成したイメージファイルは、ループバックマウントすることで内容を確認することができます。

$ mount -t iso9660 -r -o loop homedata.iso /mnt/tmp

作成したイメージファイルを cdrecord コマンドを使用して CD-R/RW へ書き込みます。はじめに、実際の書き込みを行う前にテストを実行します。-dummy オプションを指定すると処理は行われますが、実際に書き込みを行いません。dev= オプションには、CD-R/RW ドライブのデバイス名を指定します。

$ cdrecord dev=/dev/hdc speed=4 -dummy -v -data homedata.iso

問題がなければ実際に書き込みます。

$ cdrecord dev=/dev/hdc speed=4 -v -data homedata.iso

SCSI/IDEのデバイス状況を表示します。

$ cdrecord -scanbus
scsibus4: 4,0,0 400) 'TSSTcorp' 'CD/DVDW TS-H653L' '0514' Removable CD-ROM 4,1,0 401) * 4,2,0 402) * 4,3,0 403) * 4,4,0 404) * 4,5,0 405) * 4,6,0 406) * 4,7,0 407) *

デバイス番号は、4.0.0 です。


c. UDF (Universal Disk Format )

UDFフォーマットは、異なるOS間でのデータ交換を可能にすることと、光ディスク各種で共通にデータを扱えるようにすることをコンセプトとして 規格化されている。 DVDの各ディスクで採用されているほか、次世代大容量光ディスクであるBD-R,BD-REもUDFを採用している。 [UDFフォーマットの特長]

  • CPUやOSに全く依存しない
  • ファイル名がUnicode形式で255文字まで
  • 最大128TiBまでの大容量メディアに対応
  • 追記型、書換型の両メディアに対応
  • ファイル管理情報の分散化
    ファイルデータ、ファイル名情報、ファイル属性や位置情報を分散管理することで、書き換える範囲を局所化し、電源瞬断時や書込み異常時のデータ破壊を最小限にできる。
  • ボリューム管理情報の多重化
    ボリューム管理情報やボリューム開始位置情報を複数箇所に書き込むことで、ディスクの一部が読めなくても、ボリューム情報にアクセス可能とする。
  • ディスク使用効率の良いデータ管理方式
    最小512バイト単位での書込みが可能。
1. UDFリビジョン

UDF仕様のリビジョンには、現在1.02から2.60まで6種類ある。それぞれのリビジョンの主なサポート内容や制定の目的は以下の通り。

  1. UDF1.02:DVD-ROM向けフォーマット。DVD-Videoで使用される。
  2. UDF1.50:CD-R,CD-RW向けフォーマット。
  3. UDF2.00:DVD向けフォーマット。DVD-VRで使用される。
  4. UDF2.01:リアルタイムファイル対応。
  5. UDF2.50:MetaDataパーティション対応。
    次世代大容量光ディスクであるBD-RE(Blu-ray Disc Rewritable)がUDF2.50を採用。
  6. UDF2.60:擬似オーバライト(POW)対応。
    次世代大容量光ディスクであるBD-R(Blu-ray Disc Recordable)がUDF2.60を採用。


z. 出題範囲概要

●主要な知識範囲
autofsの設定ファイル
UDFおよびISO9660のツールとユーティリティ
CD-ROMのファイルシステム(UDF、ISO9660、HFS)
CD-ROMのファイルシステム拡張(Joliet、Rock Ridge、El Torito)
暗号化ファイルシステムの基本機能
●重要なファイル、用語、ユーティリティ
/etc/auto.master /etc/auto.[dir] mkisofs dd mke2fs


  [ 例題 ] 
  1. 201:203.3 問01  autofs


     

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